田畑を荒らす「アナグマ」について
アナグマは、タヌキやハクビシンなどに見間違えられやすくアナグマが掘った穴に他の動物が住処にすることが少なくありません。ですから、放置しておくと田畑に住み着かれると厄介で農作物を食い散らかしたりして経済的損害をうけてしまう害獣でもあります。
このように田畑で見つけたら被害を出さないため、増やさないためにも一刻も早くアナグマの駆除をおこなう必要があります。
アナグマの弊害について
アナグマの住処について
地中の下に巣をつくる特性があります。巣は毎年拡張されて深さ4m以上になることもあり入り口が多数あるのが特徴です。
複数の部屋をつくり巣の全長が約1kmに及ぶ巣も確認されています。巣は数頭で共有していて世代に受け継がれてため大多数のアナグマが共同で生活していることも少なくありません
。
二ホンアナグマについて
イタチ科、アナグマ属に分類される雑食性の動物です。国内では本州、四国、九州地域に多く分布しています。11月下旬~4月くらいの暖かくなるまで冬眠しますが地域によって1年を通して活動することも報告されています。
体長は約40~50cm、尻尾の長さが約6~12cm、体重が約4~12kg、体色は茶褐色~灰色でずんぐりとした体形が特徴で夜に活動する夜行性の動物です。
二ホンアナグマの性格としては、温厚で他の動物とも自ら進んで争うことが少なく巣に共同で住処としていることもあります。警戒心も他の野生動物と比較すると強くなく人に慣れている二ホンアナグマですと人が自分に近づいてもなかなか逃げないことも確認されています。
アナグマの被害について
アナグマは雑食性でミミズやコガネムシなどの幼虫を食し地面から掘り出して食べますが地面を掘っても食料がないと人里まで生活範囲を広げて人の住環境に被害を与えるようになります。
被害例としては、
・農作物
・建物被害
などですが、アナグマは地面を掘って巣をつくる特性があります。すなわち!空洞になってしまうということです。建物直下に巣をつくられると最悪で建物倒壊などの重大な影響がでてきます。それ以外にも農作物も食害がありますので厄介な害獣と言えます。
アナグマの行動
アナグマは、主に夜行性であり、穴を掘ったり、木の根元にある巣穴や倒木の下など、自然な避難場所で生活しています。彼らは、草食動物や小型の哺乳類、昆虫、鳥類の卵など、多様な食物を好んで摂取します。
アナグマは、穴を掘る能力が高く、巣穴を掘ったり、食物を隠すことができます。彼らは、地中の食物を探すために長い鼻を使い、鋭い爪で地面を掘ることができます。また、アナグマは、気性が荒いことが知られており、他の動物に対して攻撃的な態度を示すことがあります。
アナグマは、通常単独で行動しますが、冬の季節には複数の個体が一緒に冬眠することがあります。また、縄張り意識が強く、自分たちの縄張りを守るために激しく戦うことがあります。
アナグマの日本分布
アナグマは、日本全国に分布しています。野生のアナグマは、山地や森林、草原、湿地など、広い範囲の棲息地を持ちますが、近年では人里近くに出没することもあります。また、人工的に作られた環境にも適応し、都市部でも見られることがあります。
アナグマの餌になるもの
アナグマは、雑食性であり、肉食、草食、果実など、幅広い種類の餌を摂取します。主な餌としては、小型哺乳類や鳥類、爬虫類、両生類、昆虫、カタツムリ、クモ、果実、種子、芽、根、茎などが挙げられます。また、アナグマは、夜行性であるため、夜間に活動し、餌を探し求めます。人間の生活環境にも適応しており、ゴミ箱などから餌を探し求めることもあります。